奇声を上げる外国人、何かにたかろうとしている浮浪者のような男、
酔っ払って騒々しい新社会人、今時のきれいな足をした女性たち、
それらすべてを抱き込んで、どこか胡散臭い雰囲気を湛えた、
夜更けの渋谷の街の中に、ぼくと無害さんが話し合っていました。
電車もなくなり、深夜バスの発射時刻が迫っていました。
そこでぼくたちは、別れて、それぞれの方面へ向かうバスへ乗車しました。
ぼくの乗っているバスを他のバスが通り過ぎました。
そのとき、そのバスの中に、無害さんの姿を一瞬認めました。
大体、ぼくと同じような位置に乗っていたように思えます。
バスの真ん中辺りの右側席に。
ぼくは、バスにあまり乗ったことがありません。
人生でバスに乗った回数は、両手で数えるくらいです。
そのうちミッドナイトアローに乗車したのは、これで3度目です。
もうミッドナイトアローの常連です。
バスに乗ると、なんだか旅行をしているな、という気分でうきうきします。
外の景色を眺めながら、楽しんでいました。
窓の外は、高架下で灰色ばかりでしたが、
それさえも、ぼくには新鮮な景色のように思えたのです。
第三京浜道を通過し、その途中で川を渡りました。
あの川は、多分多摩川だと思います。
家に到着したのは、2時15分くらいなので、渋谷から大体45分でした。
夏に乗車したときは、蒸し暑くて、もっと長く乗っていたように感じました。
今回は、少し、短いくらいでした。
というのも、今は仕事していないので、時間的な余裕があるからなのでしょう。
というのが、昨日の夜遅くのことで、
帰ってきて、朝方まで眠れず、日記をずっと書いていました。
今日起きたら、一日の後半に差し掛かっていました。
また、生活リズムが崩壊しはじめました。
世界卓球を見ながら、本を読みました。
夜中は、テレビもやってないので、
起きているなら、夜中の方がいいのかもしれません。
光熱費の節約にもなりますし、
勉強にも集中できて、よいと思います。
だから、昼夜逆転しても、あまり気にしないことにします。
終わりにします。