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旅人の病記

自分に負けないように。

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肉体的疲労

憂鬱の嵐は未来から来るものではありません。

それに嵐といっても、物が飛ばされないように抑えなければならない訳でもありません。

雨も降らない。いや、降っているのでしょう。

憂鬱はぼくの上にかかっています。

その時、ぼくはベッドの中で何もすることなく過ごします。

無益だと思うし、死にたくなる。



朝、起きて、薬の効果もあったようで、今日は起きることができました。

起床とほとんど同時に筋トレを始めました。

筋肉は超回復の周期があるから、うまくスケジュールを決めて、

トレーニングをすると筋肉もちゃんとついてきます。

でも、憂鬱の嵐が来るというのに、超回復とかバランスとか考えてられません。

おきているときは全時間をトレーニングに費やします。

そうでなければ、日記を書いたり、ブログを書いたりします。



今日は体が本当に疲れました。

足も腕も胸も背中も腹も、すべてが疲れています。

その分、精神的苦痛は薄らいでいます。

ぼくは肉体的な過労で滅んでゆくのかもしれません。

それならそれで、構いません。

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無垢な発表

「これから卒業研究を始めます」

自信満々に言ったのは、学生時代の同じ研究室の子だった。

ぼくはね、彼が純真で、すばらしい人だと今は思っているんだ。

真っ直ぐで、笑っていて、話しかけてくる。

人と仲よくなりたかったんだよ。


学生時代のぼくは、そのことをわかってやれませんでした。

正直に言います。

人としてみていませんでしてた。

でも、今は彼がとても純真で無垢な、一人の立派な人間のように思えるのです。

生きるか、死ぬか、などと毎日絶叫しているぼくのようなダメな人間からしたら、

彼はこの世に生まれてきた人の中でも、素晴らしい。

そう思えるのです。



障害があろうと、片足がなかろうと、

おんなじ人なんですよ。

ぼくだって、不自然です。

不自然なところに傷があるし、

不自然な体格をしているし、

挙動不審だし。

でも、生きている。

生きようとしている。



無垢は発表を思い出します。

あまり思い出せません。

でも、とにかく、彼は自分の出来うる限りのことをしていました。

それが、今のぼくには素晴らしく輝いているのです。

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人々

人ゴミが恐ろしいぼくですけど、

あの人ごみの中にも、必死でその恐怖と戦っている人は

何人いるのでしょうか。

ぼくと同じように。



だから、一方的に嫌悪してはいけません。

あの人ゴミは、自分の映し鏡なのではないでしょうか。

独り言を言って歩いている人だって、

ぼくのように精神疾患を患っているのでしょう。

太った人だって、そのことを気にして、

人前に出ることが怖いと思っているかもしれません。



ぼくだけじゃない。

ぼくだけが戦っていると思っていたけれど、

人が怖いと思う人は沢山いるのです。

そして、そうでない人々は、

ぼくらの挙動が不審なところを見て、

指を差して笑うのです。

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預言者5人と旅人

バイトが4時前に終わりました。

4時5分くらいにオフィスを出ました。

始発まではあと一時間ありました。

明日は、バイトも休みだから、歩いてみるか、と思いました。

さっそく、蒲田駅の交番の最初の預言者である警官に「蒲田から田園調布」までの道を尋ねました。

なぜ、田園調布かというと、そこまで行けば、家まで帰る道がわかるからです。

大体において、都会の道はわからない。

いや、田舎ですら、迷子になります。



警官「この地下道を通って右側の階段を上がり、右に曲がり、セブンイレブンがあり、云々」

よくわからなかったので、とりあえず、最初の地下道を歩きました。

そして、右に曲がる、ということを少し覚えていたので、右に曲がって歩きました。

なんとなく歩いているとセブンが本当にありました。

でも、その後、どこへ行けばいいのかわからなくなりました。

セブンに入って、ウィダーインゼリーを買いました。

二人目の預言者である店員さんに道を尋ねました。

店員さんは大まかに教えてくれました。

よくわからなかったけれど、その教え方が功を奏しました。



次にあった預言者は中国人の女性らしく、

「おにいさん、マッサージどう、気持ちいいよお」

みたいなことを言ってきました。

ぼくはそんなことはどうでもいい、と端から話を聞かず、

「あの!環八はどこです!田園調布の警察署は!」

と必死になって聞きました。

中国人女性は苦笑いで、わからないね、と言いました。

ぼくはお礼を言って、また歩いていきました。



ちょっと歩いたら、四番目の預言者である若いサラリーマンのお兄さんが立っていたので、

なりふり構わずに「田園調布はどっちですか?」と聞きました。

リーマン「田園調布まで歩くの?とてつもなく遠いよ」

お兄さんは驚いていましたが、すごく丁寧に教えてくれました。

都会の人の「とてつもなく遠い」というのは、せいぜい3駅分くらいなのでしょう。

お陰で環八通りを発見することができました。



それでも不安になって、

五番目の預言者である朝の散歩を楽しんでいる老人に声を掛けました。

もしかしたら、真逆に歩いていたら困るからです。

老人は、すごく丁寧に説明してくれて、

もうぼくは迷いなく歩き出しました。



迷いなき眼差しで、セブンイレブンに入って、

エッチな本を尋常ではないほど真剣に選んで買いました。

そして、水を買いました。

一番欲しかったのは、実は水だったのです。

蒲田から元住吉まで歩いて、すごく汗をかいていたからです。



最近エッチな本を買ってもあまり見ません。

抗うつ剤の影響か、性欲がすごく低下しているからです。

なんというか、その、ちょっと下品かもしれませんが…勃起しないんです。

その代わりに、気づけばダンベルを握って鍛錬してます。

今年は、今までの自分とは違った自分になりそうです。

とはいえ、ぼくは明日を信じないから、

ハードトレーニングで今日死ぬかもしれませんが……



歩くことって、素晴らしいなあ

結局、4時に歩きはじめて、六時半に家に到着しました。

二時間半。

電車で移動すると40分のところですから、

まあ、こんなものだろうと思います。

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薬の量

身長175cm 体重77kg

一般成人男性としては、少し大きい方だと思う。

ことに体重の方は。

だからかもしれませんが、薬の効果が薄いのです。

精神安定剤も一般人の量では、効きません。

だから、今日は先生に相談して、すべての薬の量を2倍にしてもらいました。

これで安心できるという訳ではありませんが、

なんとかやってみれる気にはなっています。

今日だけは。

明日なんか信じてないから、今日だけです。

今日ダメなようなら、薬を3週間分すべて飲んでやってもいい。

そのくらい明日なんてどうでもいいです。



今日だけです。

ぼくが生きるのは。

明日なんて死んでいようと、白骨していようと、どうだっていいです。

今日だけを生きるんです。

これって、大切なことだと思います。

死ぬにしても、生きる希望があるにしても。



ぼくは至ってノーマルな思想の持ち主ですが、

やはり今日一日を自分の出来うる限りの力を振り絞ることことが、

本当に生きていることなんだな、と思うのであります。

たとえ力尽き、雨の降るアルファルトに倒れ、叩きつけられようと。



でも、やっぱりバイトは人と少しは接するし、

本当に嫌だなあとと思います。

死にたいな、と思います。

バイト中にとてつもない巨大な看板が倒れてきて、

ぼくを押しつぶしてくれないかな。

それも中途半端なものじゃなくて、

本当に1000兆トンとかの看板。

それ以下だと耐えられそうなのです。

そのくらいのトレーニングはしているし、

事故っても、なかなか死ななそうなんです。



嫌だなあ、バイト

死にたいなあ


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
ライナー・マリア・リルケの『自殺者の歌』という詩の中にこんな一節があります。


 人々は私に匙を差しつける
 あの生命の匙を
 いいや、私は、私はもういらない
 私に私を捨てさせてくれ。



自殺を決意した人間に、人々は「死ぬな」と言うのでしょう。
それをリルケは「生命の匙」と表現しています。
その匙を差し向けられても、彼は「もういらない」と拒否しています。
ぼくは、その気持ちがわからなくもないのです。

「生きろ、生きろ」と言われても、
ぼくはもうこの世に飽きているのだ。
君たちは確かに生きろというけれど、
それは君たちが生きたいから言える事なのだ。
ぼくは死にたいのだ。
ここに思考の違いがある。
ぼくの決意は固く、君たちだって生きたいことに変わりはないはずだ。
だから、いくらこれが論争となろうと、解決の余地はない。
ぼくにいくら「生命の匙」を差し向けようと、ぼくは受け取らない。
君たちは生きることを最善としている。
それは君たちにとって正しいことなのだ。
一方、ぼくは死を最善と考えている。
これもぼくにとって正しいことなのだ。
どちらも正しい。
ぼくはぼくにとって正しいことをする。
だから、もうぼくに「生命の匙」は必要ない。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

詩は小説と違って短い。
その短さの中に、小説にも勝るほどの意味があるように思えるのです。
ぼくは、その詩に、作者の魂を見るのです。
そして、作者を自分と重ね合わせることによって、
見えてくるものがあるのです。
人はそれを解釈というのでしょう。
魂から紡ぎだされた詩がどんなに美しいことか。

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プロフィール

HN:
たびびと
性別:
男性
職業:
病気
趣味:
読書
自己紹介:
"たびびと"です。
病気なんです。
疲れたシャボン玉なんです。
決して壊れる事がないのです。

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