誰も寝てはならぬ~
「トゥーランドットのヴァイオリンファンタジー」
(プッチーニ)
聴きました。
すっごく眠くなります。
眠いときに、こんな曲で、「誰も寝てはならぬ」なんて言われたら、
それこそ拷問ですよ。
たとえば、戦場の兵士たちに少しの休息が訪れ、
やっと少しだけ眠れるなんて時に、この曲が流れ出したら、
みんな爆睡しますよ。
もし、1805年のアウステルリッツでこの曲が流れたら大変なことになります。
フランス軍の皇帝ナポレオンもロシア軍のアレクサンドル皇帝も寝ちゃいますよ。
アウステルリッツの戦いは歴史上から消えますよ。
ナポレオンがもっとも活躍したとされる戦いが消えたら、
ナポレオン自身も歴史の教科書の脇役として、片隅に淋しく名前だけ出るでしょう。
あの有名な白馬に跨る肖像など、誰も知らなかったでしょう。
とはいえ、戦場で流れて、みなが安眠し、
戦争などなかったことにできるのであれば、
この「誰も寝てはならぬ」は、素晴らしき平和のメロディに他なりません。
旅人のおかしなクラシック感想文でした。
最近、全然気力がなくて、読書もしてません。
『戦争と平和』も3巻目の始めの方で止まったままです。
いつか、楽しめる日が来たらいいな。
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