西新宿を歩いている最中、JMは、ふとあることを思いつき、
ぼくに電話を掛けることにした。
JMは、結婚式帰りで、時間も21時になっており、
今からでは、ぼくを呼び寄せることは、難しいと考えていたけれど、
電話をしてみなくてはわからない相手だった。
JMが電話を掛けると、ほとんどあっけなく、
ぼくは新宿に来てくれる、と答えた。
ぼくは「この時間がいい!この時間がいいんですよ。
どうせ、金銭的にも長続きしないだろうし」
と言ったので、
さすが無職、いやニートで暇を持て余しているだけある、
とJMは感心して、電話を切ったのである。
それからJMは、少し歩いて、新宿西口のゲームセンターに入った。
ぼくが到着したのは、22時ちょうどで、
その時ちょうど、JMがPLAYしていたマブカプ2の対戦台に
誰かが乱入したのである。
JMは、その相手が、ぼくだと思い込み、PLAYしていた。
JMが対戦相手がぼくだと勘違いしたのは、
コンボの仕方がぼくとそっくりだったからだ。
そして、JMは、自分の隣に立っているぼくに気づいて、
目を見開き、
「あれ、この相手は、旅人だと思っていたよ」
と言った。
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上の文章は、三人称です。主人公はあくまでJMであり、「ぼく」というのは、友人の名前です。
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ぼくは、今日、新宿に行ったのです。
それも21時に、新宿来れる?という連絡を受けて。
到着は、大体22時くらいになります。
22時って、普通なら遅いと思いますよね。
でも、ぼくは、あまりそう思いません。
ニートですし、起きるのはいつも午後で、
外面的には、時間を持て余している人間だからです。
ぼくにとって、22時とは、ちょうど、体が活発になり、
一日の始まりにふさわしい時間なのです。
まあ、働いていた時も、22時に新宿に行くことはよくありました。
それどころか、22時に自宅を出発し、
到着が23時になることさえありました。
時間が遅い、遅くない、というより、
新宿が近いと言った方がいいのかもしれません。
とにかく、ぼくは新宿に行きました。
金銭的にゲームセンターに長時間いることはできないので、
22時、23時、というのは、いい時間です。
ちょうど、1時間くらい遊んで、終電で帰れる。
その時間だと、大学時代みたいに、湯水のごとく金を使ってしまうということもありません。
(湯水、と言ってもゲーセンなので、たかが知れてますが)
だから、22時という時刻、その時間がいいんです。